ウサギ

ウサギは外見から齧歯類(ネズミの仲間)だと思われている人もおられるようですが、骨格(特に歯)の違いや遺伝子解析技術等により、ウサギは齧歯類とは異なる動物として分類されています。現在、世界には2科12属91種類のウサギがいると言われています。

ウサギの分類

ウサギ目の仲間

我が国には元々2科3属のウサギ(厳密にはエゾユキウサギ、エゾナキウサギ、二ホンノウサギ、アマミノクロウサギの4種類)が生息していました。また、ニホンノウサギは4亜種に分けることができます。この3属に加え、アナウサギが家畜として導入され、場所によっては一部野生化したアナウサギがみられます。

日本のウサギの分布

ニホンノウサギの亜種

動物栄養学研究室では、栄養学の視点からアナウサギ(Oryctolagus)とアマミノクロウサギ(Pentalagus)について調べています。

アナウサギ

食用やペットとして世界中で飼育されているアナウサギの栄養生理を調べています

アマミノクロウサギ

保護個体や野生個体の栄養生理や
食性、食糞行動などを調べています

参考文献
Hoffmann, R.S. & Smith, A.T. 2005. Order Lagomorpha. In Wilson, D.E. & Reeder, D.M. (eds.) Mammal Species of the World, Third Edition. The Johns Hopkins University Press, Baltimore.: 185-211.
Nishihara, H., Hasegawa, M. & Okada, N. (2006), Pegasoferae an unexpected mammalian clade revealed by tracking ancient retroposon insertions. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 103, 9929-9934.
Kriegs, Jan Ole, Gennady Churakov, Martin Kiefmann, Ursula Jordan, Juergen Brosius, Juergen Schmitz (2006). “Retroposed Elements as Archives for the Evolutionary History of Placental Mammals”. PLoS Biol 4 (4): e91.
山田文雄. 2017. ウサギ学 隠れることと逃げることの生物学. 東京大学出版会, 22-66.